『続 お山のお塚』を読んで

前回のページの続きになります。

 

『続 お山のお塚』は『お山のお塚』の翌年の昭和41年(1966年)に刊行されており、昭和41年4月から8月にかけ伏見稲荷大社宣揚課が調査した結果を本にした形になっております。

 

『お山のお塚』と同じく『続 お山のお塚』にも『塚台配置図』があり、お塚の場所がわかるようになっています。

 

『続 お山のお塚』によれば「三吉」という字のあるお塚は全部で40期ほど確認されています。

二つ目の図(スライドすると図が変わります)の「光吉」や「光義」などは「みつよし」と読まれると思われますが、訛りや省略などによって「みよし」と読まれる可能性もあるので一応記載いたしました。

 

それと『続 お山のお塚』では、さきほどの図にもあるように「吉」の字がすべて異字体の「𠮷」(つちよし)になっています。

まとめ

 

『お山のお塚』と『続 お山のお塚』を総計いたしますと、調査されたお塚の総数は7762基になり、そのうち「三吉」の字のあるお塚は69基になります。

 

ただしこれは昭和41年(1966年)時の調査結果にもとづく数字であり、その後もお塚は増えているそうで現在では1万基ちかくのお塚があるといわれていますので、正確な数字はわかりません。しかしすくなくとも「三吉」の字の入ったお塚は69基は存在するとはいえると思います。

 

 

「三吉」という字が入ったお塚があるということは、それだけ「三吉」の名の稲荷神社がご鎮座されていることを示唆するものであります。

 

全国にいくつ「三吉」の名の稲荷神社がご鎮座されているかはわかりません。

 

ただ「三吉」と同じ字によってご縁を感じます。

「三吉」と名のつく稲荷神社同士でサミットのようなものや一緒に何かやっていければいいなと考えております。

 

追記

 

今回資料とした『お山のお塚』『続 お山のお塚』も国立国会図書館デジタルコレクションにて公開されております。

 

紙の『お山のお塚』や『続 お山のお塚』は入手が困難であり、また閲覧も国立国会図書館や大学図書館など限られた図書館でしかできません。

 

しかし国立国会図書館デジタルコレクションを利用すればお近くの図書館で閲覧が可能です。

 

図書館向けデジタル化資料送信サービス参加館に参加されている図書館であればどこでも閲覧が可能です。

近場では桑名市立中央図書館にて国立国会図書館デジタルコレクションを利用可能です。

 

下記は図書館向けデジタル化資料送信サービス参加館の一覧となります。

ご参考になれば幸いです。

https://dl.ndl.go.jp/ja/soshin_librarylist.html